学問の神様で有名な北野天満宮の見どころ9選! 梅や紅葉にもご注目!

北野天満宮

修学旅行や社員旅行などで京都を訪れる人も多いでしょう。京都市の北西にある北野天満宮は全国の天満宮の総本社で、学問の神様・菅原道真公を祀っており、受験合格や学力向上を願う人々で賑わっています。そして北野天満宮の境内には、梅や紅葉など見どころが多いです。

今回は北野天満宮が誇る見どころ9選を、歴史などとともにご紹介します。

もくじ

四季折々の美しい風景も見られる北野天満宮の見どころ9選

学問の神様・菅原道真公が祀られていることで全国的に有名な北野天満宮は、梅や紅葉など四季折々の美しい風景や、壮麗な御本殿など見どころがたくさんあります。北野天満宮観光で見逃せない見どころ9つをご紹介しましょう。

北野天満宮の見どころ1:創建当時から残る「影向(ようごう)の松」

北野天満宮 一の鳥居

一の鳥居をくぐってすぐの場所にあるご神木の松です。天満宮が創建された10世紀からある点で、創建当時の天満宮をイメージさせる貴重な存在になっています。

また道真公に関する伝説があることでも有名です。彼が大宰府で亡くなった後、大切にしていた仏舎利が飛んできて引っかかったとされています。また初雪の日に、道真公が空から飛んできて詩を詠む言い伝えでも有名です。なお毎年初雪の日には、松に硯・筆・紙をお供えする祭事が行われます。

北野天満宮の見どころ2:秀吉の時代を物語る楼門

北野天満宮の楼門

参道をまっすぐ進んだところにある、桃山様式の壮麗さが表れている2階建ての門です。額には道真公を讃える「文道大祖 風月本主」と記されています。ちなみに年末に恒例の、ジャンボ絵馬が掲げられる場所としても有名です。

近くには豊臣秀吉が行った北野大茶湯の痕跡も残されています。とくに太閤井戸は、当時一流の茶人であった千利休がお茶を点てるための水を汲んだとされる場所です。門に表れている桃山様式の特徴とともに、秀吉の時代の雰囲気を感じさせられるでしょう。

北野天満宮の見どころ3:「星欠け」で七不思議に数えられる三光門

北野天満宮の三光門

楼門から左に折れてまっすぐ進んだところにある門です。「三光」とは「日(太陽)・星・月」を意味する言葉で、門の名前も梁の間に彫刻が施されているところから来ています。実際には太陽と月の彫刻だけがあるため、「星欠けの三光門」の異名で有名です。

なお平安時代に、当時の天皇が内裏から天満宮に祈っていたところ、三光門の上で北極星が輝いていたのを目撃したのが、星の彫刻がない理由とされています。

門自体は非常に装飾が豪華で、秀吉が天下人だった桃山時代の様式が特徴的です。額に記された力強い「天満宮」の文字は、江戸時代前期に後西天皇が自ら記しました。天満宮のシンボルで壮麗さが際立つ三光門は、国の重要文化財に指定されています。

北野天満宮の見どころ4:珍しい構造と豪華な装飾が際立つ国宝社殿(御本殿)

北野天満宮の国宝社殿(御本殿)

三光門の奥にある天満宮の中心的な建物です。現在の建物は1607年に秀吉の子・秀頼が再建しました。

複数の建物が重なり合う八棟造と、日光東照宮にも用いられている権現造を兼ね備えた珍しい構造になっています。加えて装飾も、精巧な彫刻や黄金の飾りなど桃山様式の特徴がふんだんに取り入れられている分、見ごたえがあって美しいです。

ほかにも屋根の部分は、京都御所の紫宸殿や清涼殿にも見られる檜皮葺(ひわだぶき)が採用されています。珍しい構造や彫刻の美しさなどから国宝と指定されているため、天満宮の建物では最も価値が高いと言えるでしょう。

北野天満宮の見どころ5:京都最高の梅スポット・梅苑

北野天満宮の梅苑

楼門に向かう参道の途中で左手に見えてくる梅の林です。道真公が生前に梅を大変好んだ逸話に由来し、京都でも最高の梅スポットとして知られています。

敷地内に植えられている梅の木は、50種約1500本と多いです。種類も早い時期に咲く寒紅梅や黒梅などがあり、見頃も1月中から3月下旬と長く楽しめます。とくに最も楽しめる2月下旬から3月下旬には、週末の日没から20:00にかけてライトアップが行われることも有名です。

梅のライトアップ自体が全国的に見ても非常に珍しいため、夜間の冷え対策を万全にしたうえで観覧するとよいでしょう。

北野天満宮の見どころ6:紅葉や青もみじが美しい御土居

境内の西側を流れる天神川に沿った堤防です。1591年に豊臣秀吉が京都市街の水害対策として築きました。

付近には約350本の紅葉が植えられており、5~6月には青もみじが、秋には紅葉が美しく見られます。同時にもみじ苑にもなっており、青もみじと紅葉のシーズンには一般向けに開放されるのが恒例です。

とくに紅葉については、艶やかな紅葉と川に架かる朱色の太鼓橋の組み合わせが非常に美しいことで知られています。加えて紅葉が最も色付く、11月中旬から12月上旬の夜はライトアップも行われ、幻想的な風景の中で紅葉狩りできる点も魅力的です。

北野天満宮の見どころ7:金運や受験合格のご利益がある大黒天の灯篭

北野天満宮の大黒天の灯篭

三光門の手前には大黒天の姿が彫られた灯篭があります。実は参拝客の間でご利益があることで人気の高い灯篭です。

大黒天の顔の部分に2つの小さなくぼみがあり、小石を入れて落ちなければご利益があるとされています。落ちなかった小石を財布に入れれば金運が上昇し、お金に困りません。

加えて受験生にとっても「志望校に落ちない」と、受験合格のご利益で人気があります。参拝の際にぜひ試してみてはいかがでしょうか。

北野天満宮の見どころ8:絵巻物や名刀を存分に見られる宝物殿

北野天満宮の宝物殿と梅

楼門から三光門に向かう参道の右手にある建物です。1,000年以上に及ぶ歴史の中で皇族や公家、武士などが奉納した数多くの宝物が展示されています。開館日は毎月25日・青もみじのシーズン・紅葉シーズン・12月1日・1月1日の9:00~16:00です。比較的参拝客が多い時期に開館します。

常設展の見どころは、道真公の生涯や天満宮の創建を描いた「北野天神縁起絵巻 承久本」です。鎌倉時代に描かれた絵巻で、現存する天満宮関係の絵巻物では最古とされています。

また特別展では、鬼切丸などの名刀や茶道具など、一流の宝物が多く展示される点も魅力的です。古物好きな方にぜひオススメの博物館といえます。

北野天満宮の見どころ9:京都二大縁日の一角・天神市

北野天満宮では毎月25日の朝6:00から天神市と呼ばれる縁日を迎えるのが恒例です。25日が開催日となっているのは、道真公が生まれた日と亡くなった日に当たるためとされています。

一の鳥居から楼門にかけての参道が会場です。多いときには約1500軒もの出店があり、京都二大縁日の一角に数えられます。出店で扱われる物品の種類も、骨とう品や古着などさまざまです。加えて日没後は社殿でライトアップも行われるため、朝早くから夜遅くまでお祭りを満喫できるでしょう。

北野天満宮の歩んできた歴史や豆知識をご紹介!


北野天満宮は学問の神様である道真公をお祀りしている神社であるものの、歩んできた歴史がよくわからない人もいますよね。実はかつての北野天満宮は、現在と比べて意味が異なっていました。道真公の生涯とともに北野天満宮の歴史や豆知識を知るのも、神社をじっくり見て回るのに欠かせません。

菅原道真公の怨霊を鎮める意味で創建

もともと北野天満宮は道真公の怨霊を鎮めるための神社でした。道真公は有名な学者から朝廷で右大臣に抜擢されたものの、左大臣で藤原氏当主だった藤原時平の策略で九州の大宰府に左遷されます。そして道真公は2年後、失意の中で病死しました。

彼の死後、都では内裏への落雷などの天変地異が相次ぐのです。人々は「道真の祟りのせい」と恐れ、947年に京都の北西で神々を祀った地主神社の隣に彼の霊を鎮める神社を建立しました。

建立から40年後の987年には一条天皇が勅使を派遣し、国の安泰を願う祭事が執り行われました。合わせて道真公には「北野天満天神」の神号が贈られ、国家の平安や発展を司る神様としてあがめられるようになります。

豊臣秀吉と北野天満宮

北野天満宮は朝廷や武士から厚く尊敬を受け、多くの権力者が名刀や茶道具などの宝物を奉納しました。とくに朝廷からは、国家の重大事に際して平安と安寧を祈願する場として重んじられるようになります。天満宮で国の無病息災を願う北野御霊会(きたのごりょうえ)も、起源は平安時代です。

ただ長い歴史の中で苦難もあり、室町時代の1444年には麹の製造を巡るトラブルが原因で幕府軍によって焼かれてしまいました。

北野天満宮に関わった権力者で、とくに有名なのが豊臣秀吉です。秀吉は1587年10月、自らの権勢を示すために天満宮の境内で北野大茶湯(きたのおおちゃのゆ)を開催します。

また天下統一後の1591年には、京都の市街地を水害から守る御土居を建設しました。境内の西側にも残る御土居は、今日の天満宮で指折りの紅葉スポットになっています。

さらに秀吉の子・秀頼は、1607年に社殿の再建も行いました。建物に残されている桃山文化らしい壮麗な装飾が見られるのは、秀頼による再建事業のおかげです。

江戸時代に現在も続く「学問の神様」信仰が発生

平和な江戸時代になると、身分に関係なく寺子屋などで読み書きそろばんなどを学ぶ人々が増えます。学問に触れる人々の増加に合わせて、生前有名な学者だった道真公も「学問の神様」として崇拝されるようになりました。寺子屋では道真公の霊を祀って、学問に勤しめるように祈願されます。

道真公は今でこそ学問の神様として信仰されているものの、実は学問の神様とみなされていた歴史は意外と短いものです。しかし学問の神様信仰は、受験生が多い現在でも生きており、とくに受験シーズンを中心に、多くの人々が北野天満宮で合格や学力向上を祈願しています。

北野天満宮でユニークな御朱印やお守りをいただこう

全国の寺社仏閣で御朱印をいただくことに熱心な方は、ぜひ北野天満宮でもいただくとよいです。北野天満宮にはユニークな御朱印がある分、いただければ得した気分になれます。加えてお守りも学問の神様を祀る神社らしいものがあるため、受験や学問研究、スキルアップを心掛けたい人にとってはオススメでしょう。

御朱印だけでも種類は豊富

北野天満宮は御朱印だけでも種類が豊富です。とくに季節限定の御朱印や名刀にちなんだものは、当神社の特徴が反映されています。

一般的な御朱印

まず一般的な御朱印は見た目が非常にシンプルです。墨書は右上に「奉拝」と書かれています。

そして印については、真ん中に北野天満宮の御神紋「星梅鉢紋」が、下には「北野天満宮」を押されているのが特徴です。

季節限定の御朱印

美しい青もみじや紅葉が見られる北野天満宮では、季節限定の御朱印も扱われています。すべてで4種類あり、以下のようなラインナップです。

  • 正月限定:墨書が「慶春」、押印が御神紋と「北野天満宮」
  • 青もみじの時期(6月)限定:墨書が「奉拝」・「北野天満宮」・「御土居の青もみじ」、押印が御神紋・「北野天満宮」・青もみじデザインの印(※JR東海のツアープランへの申し込みが必要)
  • 七夕祭シーズン限定(8月上旬):墨書が菅原道真公の和歌、押印が「北野天満宮」
  • 紅葉シーズン限定:墨書が「御土居の紅葉」、押印が御神紋と「北野天満宮」

季節によって限定御朱印をいただけるため、紅葉などが見頃の時期に出かけるとよいでしょう。

名刀にちなんだ刀剣御朱印

ほかにも宝物殿で収蔵・展示されている、名刀にちなんだ刀剣御朱印もあります。基本的には刀の名前と刀身に刻まれた銘が記されたうえで、「北野天満宮」の印を押されているのが特徴です。

加えて鬼切丸などの御朱印のように、刀のデザインが克明に描かれたものもあります。刀剣を題材にした御朱印は非常に独特さがあるため、いただくとレアな御朱印として宝物のように感じられるでしょう。

オリジナル御朱印帳には鬼切丸(髭切)のデザインになっているものもある

北野天満宮にはオリジナルの御朱印帳が数種類あります。常にいただけるものは、表紙に梅の花の模様を散りばめた水色またはピンク色や、赤や白で梅の枝が描かれた緑色のものです。

ほかにも西陣織のレースに金の糸を使って、七宝つなぎ模様があしらわれているデザインの御朱印帳もあります。なお色は白・青・緑の3種類です。北野天満宮自体が西陣に位置しているため、いかにも現地らしさを感じられます。

なお鬼切丸を題材にした御朱印帳も人気が高いです。表紙が木でできているうえに、別売りで木のケースに収められます。名刀を題材にしているうえに、御朱印帳ではめったに見られない木を使った種類であるため、高級感とレア感を同時に感じられるでしょう。

学問関係などとくに人気のお守り4種類もご紹介!

北野天満宮ではお守りも種類が非常に多いです。そしてとくに人気の高い種類に、以下の4点があります。

受験の乗り切りに「学業上達・受験合格」

学問関係の祈願で北野天満宮を参拝したら、ぜひお守りもいただいて受験に合わせて身に付けたいですよね。受験など学問関係で人気であるのが、「学業上達・受験合格」のお守りです。

全体的に白色で、梅の花や枝などのデザインが入っています。真ん中には御神紋と「学業御守」の文字が金の糸で縫われており、シンプルさの中にも華やかさを感じられるのが特徴です。

加えて桐箱に納められている点も独特で、荘厳さや高級感を漂わせています。数ある学問関係のお守りで最高峰とみなされている分、学業関係のご利益も絶大です。なお初穂料は、桐箱込みで2,000円となっています。

勉強のモチベーションを上げられる「学業鉛筆」

学業関係のお守りで文房具になっている「学業鉛筆」は、実際に定期テストや入試などでも使えるHBの鉛筆です。なお6本入り・12本入り・24本入りの3種類があり、受験合格の願いが込められています。

最大の特徴が、本数の半分に道真公が生前に残した和歌が記されている点です。和歌の記された鉛筆を手に試験に臨むと、道真公が一緒にいてくれることを感じられ、受験のプレッシャーや不安も吹き飛ばせそうですよね。初穂料は6本入り800円・12本入り1,500円・24本入り3,000円です。

三光門の逸話が由来の福をもたらす「星まもり」

北野天満宮でいただけるお守りには、もちろん学業関係以外の種類もあります。中でも有名なのが、三光門の逸話が由来になっている「星まもり」です。

三光門の上空で輝く北極星のパワーを受けているため、強運や幸運を引き寄せたい人にオススメといえます。初穂料は1つにつき1,000円です。

すべてで青・白・赤・黄色・紫の5種類があり、色によっていただけるご利益は異なっています。たとえば赤は縁結びや子宝関係、青は成績向上やスポーツ関係のご利益です。ご自身の実現してほしいお願いの内容に合わせて選ぶとよいでしょう。

芸能やスポーツのご利益には「技芸上達守」

北野天満宮には芸能やスポーツ関係のご利益に特化したお守り「技芸上達守」もあります。名前の通り、音楽や演劇などのアートで活躍する人やスポーツ選手などにオススメです。なんらかの制作活動をしているクリエイターももつとよいでしょう。

なおデザインも、濃紺の地に弓を射ようとする武士と梅の花が描かれていて、一目で北野天満宮にて扱われている芸能関係のお守りとわかりやすいです。初穂料は800円になっています。

御朱印やお守りをいただける時間・場所や料金は!?

御朱印やお守りを求める際、いただける時間や場所が気になりますよね。まずいただける場所は、本殿の前にある授与所にて9:00~17:00の間であれば授与してもらえます。

御朱印の初穂料は一般のものが300円、刀剣御朱印は1,000円です。また御朱印帳は種類に関係なく1,500円となっています。

北野天満宮に参拝したら撫で牛も触ってみよう!

北野天満宮の撫で牛

北野天満宮の境内各所ある牛の像は「撫で牛」と呼ばれる像です。触るとさまざまなご利益があることで知られています。

参拝の際に撫で牛を見かけても、ご利益のことを知らなければ、なんだかもったいない気分になりますよね。参拝に欠かせない存在である撫で牛についていろいろ見ていきましょう。

天神様と縁の深い牛

境内各所にある撫で牛の像は道真公と非常にゆかりのある生き物です。実は全国の天満宮では、牛が神様のお使いとみなされています。

牛が神様の使いとなった理由は、道真公の干支が丑年だったことや、生まれた日が丑の日に当たることなど諸説さまざまです。いずれにせよ道真公や北野天満宮を語る上で、牛は欠かせません。

境内には十数体の撫で牛がある

北野天満宮の境内には撫で牛の像が十数体あります。いずれの像もしゃがみこんでいるのが特徴です。しゃがんでいる姿は、道真公が大宰府で亡くなった後に遺体の運搬に牛を利用した際、牛が悲しみのあまりしゃがみこんで動かなかった逸話に由来します。

撫で牛の像は、ところどころ滑らかになっているのが特徴的です。実は不調の感じる部位を触ると、病が改善されるご利益があります。たとえば頭痛であれば頭の部分、胃腸関係であればお腹の部分を触るという具合です。

長い歴史の中で多くの参拝者が撫で牛を触った分、像の至るところが滑らかになっています。古くから病の平癒という点でも信仰された証拠です。

修学旅行生の場合は頭の部分をなでるのがオススメ

京都への修学旅行の一環で北野天満宮を訪れる修学旅行生もいますよね。修学旅行生の場合は頭の部分を触るのがオススメです。

修学旅行生といえば、いずれ高校や大学の受験を迎えるでしょう。撫で牛は病気平癒以外にも、体の働きを活発にするご利益もあるため、元気な人でも触る人が多いです。

志望する高校や大学に進んで、将来の夢が実現するように頑張りたいのであれば、ぜひ頭の部分を触るとよいでしょう。

北西の牛舎にある「一願成就のお牛さま」

境内北西の牛舎にある撫で牛は特別な存在です。北野天満宮の撫で牛で最古のものとされています。

名前も「一願成就のお牛さま」と呼ばれ、なでれば1つだけお願い事が叶うご利益のあることで人気が高いです。なんとしても叶えたいお願いがあるのであれば、ぜひ牛舎の撫で牛も触る価値があります。

拝殿の上に1頭だけ立っている牛が

北野天満宮境内で見られる牛の像は、ほとんどがしゃがんだ状態です。しかし1ヶ所だけ、立った状態で描かれている牛があるため、探してみるとよいでしょう。

場所は拝殿に下がっている鈴の根元部分です。梅の文様の上側に描かれている牛が立っているもので、北野天満宮七不思議の1つに数えられています。ただ拝殿で見られるものであるため、参拝者が少ないときに目を凝らして見るのがオススメです。

北野天満宮の拝観時間・料金やアクセス手段を一挙ご紹介!

京都屈指の神社に数えられる北野天満宮を見て回るには、拝観時間やアクセス方法などをあらかじめ知っておくと迷わずに参拝できます。最後に北野天満宮にまつわる、基本情報をいろいろ見ていきましょう。

北野天満宮の拝観時間

まず拝観時間は、時期により2つのパターンがあります。

4月から9月 5:00~18:00
10月から3月 5:30~17:30

ただし、紅葉ライトアップの期間や正月三ヶ日は閉門時間が延長されます。とくに元日は21:30まで参拝が可能であるため、1日かけてじっくり境内を参拝するには最高の日です。

北野天満宮ではもみじ苑や宝物殿などで拝観料金がかかる

次に拝観料金は、普通に境内に入って参拝するだけであれば発生しません。ただしもみじ苑や宝物殿など、一部の場所では入場料金が発生します。

宝物殿 大人800円・中高校生400円・子ども300円(未就学児無料)
梅苑 大人1,000円・子ども500円(お茶菓子付き)
青もみじシーズンの入苑料 大人500円・小学生以下及び修学旅行生250円
紅葉シーズンの入苑料 大人1,000円・子ども500円(お茶菓子付き)

もし紅葉狩りや宝物の見学を目的に参拝する場合は、以上の料金を忘れずに用意するべきです。

北野天満宮へのアクセス方法


北野天満宮は京都の市街地から見て北西に位置しているものの、比較的アクセスは便利になっています。京都駅からの主なアクセスの手段がバスや電車、車です。とくにバスの場合は、乗り換えなしで天面宮のすぐ近くまで移動できます。

バスを利用する場合

バスを利用する場合は、京都駅烏丸口のバスターミナルから市バスになる方法が便利です。最速でアクセスできるのが急行便「洛バス」101系統で、約25分の乗車で「北野天満宮前」バス停に到着します。なお普通便を利用する場合は50系統で、所要時間は約40分です。運賃はいずれも230円となっています。

バス停から神社までは歩いて1分です。ただバス停で下車した時点にてほぼ神社に着いているようなものであるため、足に負担を感じることがないでしょう。

電車を利用する場合

京都駅から電車を利用してアクセスする場合は、まずJR嵯峨野線で太秦(うずまさ)駅へ向かいます。太秦駅で下車した後は、少し離れた京福北野線の撮影所前駅まで移動です。撮影所前駅からは終点の北野白梅町駅へ向かい、下車後は徒歩約5分で天満宮に到着します。全体的な所要時間は約45分・運賃は420円です。

タクシーや車を利用する場合・駐車場情報

タクシーは烏丸口右側のタクシーのりばから利用できます。北野天満宮までは所要時間約20~25分・運賃が約2,000~2,300円です。

一方遠方から車でアクセスする場合は、名神高速京都東I.C.京都南I.C.を経由します。いずれのインターからも所要時間は約30分です。ルートについても、各インターから国道1号線と烏丸通り・今出川通りを経由します。

北野天満宮には2ヶ所の無料駐車場があり、利用時間は拝観時間と同じです。収容台数は第1駐車場が約300台、第2駐車場が約40台となっています。ただし毎月25日の天神市開催日は利用できません。

専用駐車場以外にも、北野白梅町駅の近くにある「タイムズ北野白梅町駅前」もオススメです。収容台数は約40台で、24時間利用できます。料金は30分200円です。神社の周辺にはほかにもいろいろと駐車場があるため、満車の場合に探してみるとよいでしょう。

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