縁結びで有名な貴船神社の見どころ6選!ご利益やお守りも紹介!

京都でも北にある貴船神社は、上賀茂神社などと並ぶ市内で最も歴史の古い神社に数えられます。清流である貴船川などの自然豊かな環境にあり、京都有数のパワースポットや縁結びの神社として有名です。静かな環境にある貴船神社には、さまざまな見どころがあります。

今回は貴船神社の見どころ6ヶ所を、ご利益などとともにご紹介しましょう。

貴船神社でぜひ巡りたい見どころ6選

鞍馬寺とともに京都市北部の有名な観光名所である貴船神社には多くの見どころがあります。あらかじめ見どころについて知っておくと、実際に参拝する前に、楽しみとなりますよね。

境内でぜひ巡りたい見どころとして、鮮やかな朱色の灯篭で有名な本宮南参道や縁結びで人気の高い結社など6ヶ所が挙げられます。

貴船神社の見どころ1:本宮南参道

貴船神社の本宮南参道

本宮南参道は二の鳥居をくぐった先にある、87段の石段がある参道です。名前の通り本宮の手前にある参道で、両側には朱色に塗られた春日灯篭が並んでいます。

灯篭は昼間見ても艶やかな赤色が周囲の自然や石段と合うほどの映えようです。夜になれば灯篭に火が灯され、ほのぼのとした景色を作り出します。とくに春や秋など、ライトアップされる時期は照らし出される桜やもみじと調和していっそう美しいです。

加えて石段を上るたびに、さまざまな景色を見せてくれるため、眺めていて飽きません。春には桜、夏には青もみじ、秋には紅葉、冬には雪景色と季節ごとに独特かつ美しい風景を見せてくれます。

貴船神社の見どころ2:御神水・水占みくじ

貴船神社の御神水

水神が祀られている貴船神社らしいスポットで、本宮社殿の近くにある石垣から流れるきれいな水です。最低でも1300年に及ぶ神社の歴史の中で一度も枯れたことがないため、神社や祀られている水神のパワーの強さを思い知らされるでしょう。

なお御神水自体は、水筒やペットボトルに汲んで持ち帰れます。水自体が清らかで飲むこともできるため、水神のパワーをいただくにはオススメです。

貴船神社観光では授与所で水占みくじを購入し、御神水でおみくじの紙を浮かべるのが定番です。購入した時には何も書かれていない紙も、水に浮かべれば内容を読めるようになります。いかにも貴船神社らしい、独特な特徴のおみくじです。

貴船神社の水占みくじ

貴船神社の見どころ3:絵馬発祥の社

貴船神社の絵馬発祥の社

本宮手水舎近くには絵馬発祥の社があります。絵馬は元々朝廷が日照りや長雨に悩まされた際に、当神社で行った雨関係の儀式で生きた馬を奉納していたのが起源です。

雨が降るように願う場合は黒馬を、逆に雨が止むように願う場合は、白馬を奉納するのが習わしでした。時代が進むと馬の代わりに、馬の絵が描かれた板を奉納するようになり、現在見られる絵馬になりました。

貴船神社の歴史や、普段の神社参拝でなじみの深い絵馬の起源に触れるにはオススメのスポットです。

貴船神社の見どころ4:結社(ゆいのやしろ)

結社は本宮と奥宮の間に位置する京都でも最強の縁結びスポットです。縁結びの神様であるイワナガヒメノミコトが祀られています。神話の中で彼女は見かけが美しくないことを理由に結婚を断られたため、縁結びの女神として訪れる人に良縁のご利益を授けようと決めました。

社殿の近くには結び文と呼ばれる短冊状の紙を結び付けるところがあります。結び文に恋愛などのお願い事を書いて結べば、実現するというものです。ちなみに結び文は、本宮の授与所でのみ手に入るため、本宮から結社に向かう前、忘れないようにするべきでしょう。

貴船神社の見どころ5:和泉式部歌碑

結社を訪れる際に欠かせないスポットが、平安時代の女流歌人・和泉式部が残した歌の碑です。夫の藤原保昌(やすまさ)との関係において悩んでいる中で参拝した際に、残したものとされています。

なお彼女は、歌を残すとともに実際に結社で縁結びの儀式を行ったところ、夫との関係が改善されました。結社で縁結びを願うのであれば、和泉式部の歌碑を訪れて彼女の縁結びの話を思い出してからお願いするとよいでしょう。

貴船神社の見どころ6:船形岩

最後に紹介するのが、奥宮にある船形岩です。船形岩は神社を創建したいわれのあるタマヨリヒメノミコト(神武天皇の母)が、海から乗ってきた黄色の船が隠されているとされています。なお「貴船」の地名は、黄色の船(黄船)が変化したというのも1つの説です。

ただ実際の船形石も、ちょうど船に似た形をしています。創建の話に関係なく、神話に思いを馳せるにはうってつけの場所です。

なお奥宮は、平安時代の1046年に水害が発生するまでは本宮でした。深い山奥で神社の辿った歴史を考えるのも悪くないでしょう。

ライトアップも美しい貴船神社の桜や紅葉

貴船神社には多くの見どころがある以外にも、京都有数の桜や紅葉スポットとしてもオススメです。境内で桜や紅葉を見る上でオススメの場所や時期をご紹介しましょう。

桜の見頃やおすすめスポット

境内で見られる桜は山桜で、境内各所で見られます。主に本宮南参道から本宮にかけてのエリアと、奥宮の貴船川沿いがオススメのスポットです。

見頃は4月の中旬で、夜間には20時までライトアップも行われます。ライトアップでは薄いピンクの光で照らされるため、幻想的な春の夜を感じられるでしょう。とくに本宮南参道では、両側に並ぶ朱色の灯篭も火が灯されるため、なおさら夢のような風景が見られます。

紅葉の見頃やおすすめスポット

紅葉もまた神社一帯で見られ、とくに本宮南参道一帯では、紅葉のトンネルとほのかに灯る灯篭の組み合わせが最高です。一方で紅葉目当ての観光客で境内が賑わいます。実際紅葉の時期は、神社が最も混み合う時期であるため、訪れる際は途中の道でも混雑に十分気をつけるべきでしょう。

紅葉が色付いて見頃を迎えるのは11月です。シーズンに合わせて境内で「貴船もみじ灯篭」と呼ばれるライトアップも行われ、20時半まで見て回れます。とくに11月後半の、土日祝日は最も賑わうため、じっくり楽しむためにも、早めに現地に来るようにするとよいでしょう。また夜間は、防寒対策も欠かせません。

貴船神社のご利益を紹介!

貴船神社は縁結びなど、さまざまなご利益があることで有名です。縁結びのご利益と聞くと、とくに女性であればぜひお参りしてみたいでしょう。神社のご利益は3つあり、とくに縁結びについては結社で祈るのがオススメです。

貴船神社のご利益1:縁結び

ご利益の中で縁結びは非常に知られています。縁結びを願うには結社に参拝するとよいでしょう。

結社に祀られているイワナガヒメノミコトは、天照大神の孫であるニニギノミコトに姉とともに嫁ごうとする話になっていたものの、美しくない姿という理由で結婚を断られました。彼女は結婚を断られた悲しみは自分1人だけに留めたいと考え、縁結びの神様になることを決意しました。

彼女の優しい思いもあり縁結びのご利益は、かなり強力なパワーを持っていることで人気があります。ただし参拝の際は、彼女に妬まれないようにカップルでお参りしないのがコツです。カップルで神社に来た場合は、1人ずつ手を合わせるとよいでしょう。

貴船神社のご利益2:運気隆昌

貴船神社には他にも運気隆昌、つまり運気アップのご利益もあります。神社一帯は豊かな自然や清流の貴船川があることもあり、古くから「氣生根=気が生まれる場所」とも呼ばれてきました。

気はすべてのエネルギーを意味し、貴船一帯は身も心も元気になれるほどエネルギーに満ちているため、運気の上昇にもつながるとされています。不運続きの人も元気になってツキが巡るとされているため、開運を願うのであればお参りするとよいでしょう。

貴船神社のご利益3:諸願成就

最後の諸願成就は、平安時代から貴船神社が朝廷や民衆から篤く敬われてきた歴史に根差すものです。神社の神様は水を司るため、農作物が順調に育って豊作を迎えられるように、馬を献上して雨が降ることあるいは止むことを祈っていました。また疫病や戦乱、災害などが止むように祈願されてきた歴史もあります。

民衆にとっても商売繁盛や金運の上昇、自身の健康・安全など、さまざまなお願い事を祈る場でした。以上のような背景があるために、お願い事を祈る上でもオススメとされています。

オススメのお参りの順番

貴船神社にはオススメのお参りの順番があるため、知っておくのが得策です。最初に本宮、次に奥宮、最後に結社をお参りするのがよいとされています。本宮で祈願した後、先に奥宮まで行くと覚えるとよいでしょう。

上記の周り方は「三社詣」と呼ばれ、習わし通りに周ることで、あらゆるお願いが実現するとされています。

貴船神社のお札

貴船神社でオススメのお守り4選

貴船神社のお守り

縁結びなどのご利益で知られる貴船神社にお参りするのであれば、ぜひお守りをいただくとよいでしょう。種類はさまざまであるものの、とくにオススメなものが、以下の4種類です。

貴船神社オススメのお守り1:結び守文型

縁結びのご利益で知られる神社であるからこそ、結び守文型のお守りはぜひともオススメと言えます。カップルで持てるようにピンク色と水色の2種類で、形も結社に奉納する結び文が由来です。

大きさも5cm程度と財布に入れられるようなサイズのため、日頃持ち歩く際にバッグに着けたり小物入れに入れたりできるほど便利になっています。デートの際に一緒に持ち歩くのもオススメです。

貴船神社オススメのお守り2: つなぐ守

縁結び関係のお守りでもう1つオススメなものに、つなぐ守があります。スマホリング型のお守りであるため、普段使うスマホに貼り付けられるのが特徴です。

相手との電話などスマホを使う時にも付けた状態で見られます。実際に良縁を運んでくれるものとして人気も高いです。恋愛だけではなく、仕事や家族関係などさまざまなつながりを意識させてくれる上でオススメとなっています。

貴船神社オススメのお守り3:子宝守り

子宝守りもオススメのお守りの1つです。実は貴船神社には子宝関係の言い伝えもあります。神社を創建したとされるタマヨリヒメノミコトが加茂川(鴨川)で禊をしていた際、流れてきた矢を拾って床の間に飾ったところ、貴船の神様が現れて子宝に恵まれたという内容です。

お守りにも言い伝えに登場する矢と、「子宝」と書かれたハートのデザインが描かれています。言い伝えのように、子どもに恵まれたい人にオススメです。

貴船神社オススメのお守り4:水まもり

最後に紹介するのが水まもりで、祀られている水の神様に由来します。お守りは紐の付いたクリスタルになっており、生命を生かす源である水のエネルギーが込められているため、気力が満ち運も開かれるとされているものです。

他にも水難除けや商売繁盛、縁結びなどのご利益もあるため、貴船神社のお守りの中でもさまざまなお願い事がある場合に持っておくとよいでしょう。ちなみに色は、ブルーとピンクの2種類があります。

植物のデザインが映える貴船神社の御朱印3選!

御朱印が好きであれば、ぜひ貴船神社の御朱印も求めてみてはいかがでしょうか。季節限定のものも含め3種類で、いずれも本宮の授与所にて1つ300円でいただけます。

普段いただける御朱印

普通にいただける御朱印は、本宮のものと奥宮のものです。本宮のものは、真ん中に「水神 貴船神社」と墨でしたためられています。また押し印は、真ん中に「貴船神社」、右上に双葉葵、左下に貴船菊のデザインのものです。

一方奥宮のものは、本宮のものに比べてシンプルになっています。墨書は「貴船神社奥宮」で、「奥宮」の部分が真ん中です。なお印は「貴船神社奥宮」で、書がしたためられる前に真ん中に押されます。

JR東海のツアーでもらえる季節限定のものも!

貴船神社には他にも青モミジが見られる夏限定の御朱印も有名です。授かるには、JR東海の「そうだ、京都行こう」キャンペーンの「青もみじ&御朱印巡りツアー」に申し込むのが条件になっています。

御朱印自体は基本的に本宮でいただくものとあまり変わりません。しかし左下の印が、貴船菊ではなく青もみじと水になっているのが大きな特徴です。しかも色も朱色ではなく、緑色になっています。ツアー参加の場合のみもらえる意味でも珍しいため、ぜひ狙ってみてはいかがでしょうか。

御朱印帳や御朱印帳かばんも狙い目!

御朱印以外にも御朱印帳や御朱印バッグも狙い目です。御朱印帳はすべてで5種類あり、3種類のカラーがゴールド・ピンク・ブラックの水玉模様で、2種類が桜や菊のデザインになっています。なお桜デザインは淡いピンク色、菊デザインは淡い黄色です。いずれも1,000円の初穂料でいただけます。

一方御朱印帳を包むかばんは、京都の有名かばん店である一澤信三郎帆布とのコラボ作品です。一澤信三郎帆布による製作とはいえ、授与所のみで入手できます。

赤・青・麻の3種類で、表面右下に「貴船神社 京都」、裏面右下に「信三郎帆布KYOTO」の織りネームが刺繍されています。赤と青のものが3,500円、しなやかなリネンが使われている麻のものが4,500円です。京都の有名ブランドとコラボしているだけに、高級さを感じられるでしょう。

貴船神社への行き方・アクセスや滞在時間を案内!

京都でも縁結びなどのご利益で知られる貴船神社に行きたくても、行き方で迷う人もいますよね。最後に貴船神社へのアクセス方法や、目安の滞在時間を紹介しましょう。

電車・バスでアクセスする場合

京都駅から電車・バスを使ってアクセスする場合は、途中まで地下鉄を利用する方法と叡山電車を利用する方法が一般的です。バスに乗る回数が少ない叡山電車利用の方がオススメでしょう。

地下鉄利用の場合

地下鉄を利用する場合は、京都駅から烏丸線で終点の国際会館駅まで移動し、近くにある「国際会館前」バス停から京都バス「貴船口」バス停行きに乗り換えます。

貴船口駅に到着したら、歩いて1分のところにある「貴船口駅前」バス停より「貴船」バス停行きを利用すれば5分で到着です。バス停から徒歩5分で神社に着きます。

京都駅からの所要時間は約52分、運賃は730円です。2回乗り換えるため、ICカードを利用すると便利でしょう。

叡山電車利用の場合

一方叡山電車を利用する場合は、京都駅から市バスで叡山電車の出町柳駅に移動します。

そして出町柳駅から、叡山電車の鞍馬行きで貴船口駅に向かい、さらに「貴船口駅前」バス停から貴船行きのバスを利用します。バス停から歩いて5分で神社に到着です。

京都駅からの所要時間は約1時間10分、運賃は810円となっています。地下鉄利用に比べ所要時間もかかり、運賃も高めではあるものの、乗り換え回数の少ない点がメリットです。

タクシー利用の場合

タクシーを利用する場合は、道路状況で左右されるものの京都駅から約1時間程度で貴船神社に着きます。運賃については6,500~7,000円で、複数人利用の方がオススメです。

ちなみに自家用車での移動は避けるべきでしょう。実は貴船神社周辺には広い駐車場がありません。小さい駐車場は本宮横と奥宮の手前に1ヶ所ずつあるものの、停められる台数は合計でも25台程度です。

貴船神社での滞在時間について

貴船神社にある本宮と結社、奥宮はある程度離れているため、観光前に滞在時間の目安を知っておくとよいでしょう。

各エリア間の移動時間は5~10分程度で、滞在時間も20~30分とすると、全体では1~2時間程度あれば周れます。なお近隣には、貴船川沿いに川床料理などのお店もあるため、食事の時間も30分~1時間で含めると、滞在時間は合計で1時間半~3時間あれば貴船エリアを楽しめる計算です。

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