蓮華王院三十三間堂は、京都駅からほぼ東に行ったところにあり、本堂の内部に非常に多くの国宝級仏像があることや、通し矢で有名です。同時に三十三間堂には、多くの見どころがあります。
今回は蓮華王院三十三間堂のもつ見どころを、歴史や御朱印などとともに見ていきましょう。
もくじ
- 1 国宝級の仏像や通し矢が魅力的な蓮華王院三十三間堂の見どころ9選!
- 1.1 蓮華王院三十三間堂の見どころ1:建物も国宝の三十三間堂(蓮華王院本堂)
- 1.2 蓮華王院三十三間堂の見どころ2:堂の真ん中に鎮座する国宝の千手観音坐像
- 1.3 蓮華王院三十三間堂の見どころ3:本当に1,000体もある千体千手観音立像
- 1.4 蓮華王院三十三間堂の見どころ4:江戸時代の有名な絵のもとにもなった風神雷神像
- 1.5 蓮華王院三十三間堂の見どころ5:リアリティとユニークさ溢れる二十八部衆像
- 1.6 蓮華王院三十三間堂の見どころ6:太閤秀吉の威光がうかがえる南大門・太閤塀
- 1.7 蓮華王院三十三間堂の見どころ7:蓮華王院三十三間堂最大の催事・通し矢大会
- 1.8 蓮華王院三十三間堂の見どころ8:創建にも関連する楊枝(やなぎ)のお加持
- 1.9 蓮華王院三十三間堂の見どころ9:慶事や桃のお守りで有名な春桃会(しゅんとうえ)
- 2 蓮華王院三十三間堂の歴史や豆知識をご紹介!
- 3 蓮華王院でいただける御朱印や御朱印帳を解説!
- 4 蓮華王院三十三間堂の拝観料や拝観時間をご案内!
- 5 蓮華王院三十三間堂にアクセスするには
国宝級の仏像や通し矢が魅力的な蓮華王院三十三間堂の見どころ9選!
蓮華王院三十三間堂は、京都市内でも多くの仏像が安置されている寺院として有名です。そして堂内の仏像は、いずれも国宝として指定されている分、一度は目に焼き付けておくべき価値があります。
また仏像以外にも、通し矢などの見どころも多いです。蓮華王院三十三間堂が誇る見どころを9つご紹介します。
蓮華王院三十三間堂の見どころ1:建物も国宝の三十三間堂(蓮華王院本堂)
最初の見どころは、三十三間堂の建物です。仏像の安置されている内陣部分が三十三間、つまり柱の間が、33ヶ所あるところがお堂の名前の由来。またご本尊である千手観音菩薩が、33通りの変化身をもつという点も由来です。
建物は南北120m・奥行き22mの方形、高さは16mになっています。現在の三十三間堂は鎌倉時代の1266年に再建されたもので、京都に現存するもので2番目の古さを誇るものです。堂内に安置されている各仏像とともに国宝に指定されています。
加えて地震対策が優れている点も魅力です。基礎部分は版築と呼ばれる、大量の砂と粘土を層状に積み重ねて作ったものが活用されています。また柱と柱の間も、2本の梁でつなげる「二重虹梁(にじゅうこうりょう)」が用いられている点も特徴的です。
三十三間堂は京都を襲った地震では一度も倒壊したことがない分、免震構造が施されている点は特筆に値するでしょう。
蓮華王院三十三間堂の見どころ2:堂の真ん中に鎮座する国宝の千手観音坐像
※堂内での写真撮影は禁止
次の見どころが、堂内の中央に安置されている国宝の千手観音坐像です。蓮華王院三十三間堂のご本尊で、東大寺南大門の金剛力士像を手掛けた運慶の息子・湛慶が1254年に製作しました。
坐像自体の高さは3mで、後ろにある光背の部分まで含めると約7mもの大きさです。ヒノキを使った寄木造りで組み立て、漆を塗ったうえに金箔で覆っています。「千手」と付くものの、実際の腕の数は42本です。ただ1本の腕で、25の世界を救うと考えられているため、42本の腕で1,000本の腕がある扱いになっています。
多くの世界や人々を救う仏様らしく、柔和な表情が特徴的です。まるで温かく見守られているような気持ちになれるでしょう。
蓮華王院三十三間堂の見どころ3:本当に1,000体もある千体千手観音立像
※堂内での写真撮影は禁止
三十三間堂最大の見どころに数えられるのが、千手観音坐像の左右に安置されている千体千手観音立像です。千手観音坐像を中心に、左右各10段に50体ずつで合計1,000体が安置されています。実は1,000体のすべてが、2018年に国宝指定されたものです。
堂内を埋め尽くしている様子は「仏像の森」と評されるほどであるため、実際に目にすると、スケールの大きさに驚くでしょう。
1,000体のうち124体は平安時代に創建された当時のもので、残りは鎌倉時代の再建時に再度製作されました。平安時代から鎌倉時代にかけて製作された際は延べ70人もの仏師が参加したとされており、当時行われた製作事業の壮大さを今に伝えています。
頭上に11面の顔があり、腕の本数も坐像と同じく1体につき40本です。とくに顔は1体1体異なり、会いたい人に似た顔があるという逸話が知られています。じっくり眺めて、知り合いの人に似た顔を探すのもよいでしょう。
蓮華王院三十三間堂の見どころ4:江戸時代の有名な絵のもとにもなった風神雷神像
※堂内での写真撮影は禁止
風神雷神といえば、江戸時代に俵屋宗達が描いた屏風絵をイメージしますよね。実は彼が屏風絵を書く際にモデルにしたのが、三十三間堂にある国宝の風神雷神像です。
風神雷神像は鎌倉時代に製作されたもので、国内では最も古いものとして知られています。堂内の両端に安置されており、大きさは両方とも1m前後です。非常にユーモアにあふれた表情をしており、風神は風の入った袋を、雷神は雷を起こすための太鼓とバチを持っています。江戸時代の名画家がモデルにした像を間近で見ると、力強さやリアリティを感じられるでしょう。
蓮華王院三十三間堂の見どころ5:リアリティとユニークさ溢れる二十八部衆像
※堂内での写真撮影は禁止
三十三間堂内には、ほかにも二十八部衆と呼ばれる、千手観音のお使いの像が並んでいます。文字通り28人の仏様を表現しているもので、中には四天王などよく知られているものもあり親近感がわくでしょう。
加えて1体1体が等身大の大きさになっているうえ、彩色まで施されています。とくに痩せた老人の姿をとる婆藪仙(ばそうせん)は、目の前に本物のおじいさんがいるかのように見えるほどリアリティさに富んでいるのが特徴です。
ほかにも像によって楽器を持っていたり、甲冑を身に付けていたりするなどはっきりした違いが見てとれます。1体ずつの違いに注目しつつ見るとよいでしょう。
蓮華王院三十三間堂の見どころ6:太閤秀吉の威光がうかがえる南大門・太閤塀
蓮華王院三十三間堂の見どころは、本堂以外にもあります。三十三間堂の南にある南大門と太閤塀は、豊臣秀吉がすぐ近くに方広寺を建立した際に設置したものです。なお方広寺のものなのに、三十三間堂の近くに塀が残っているのは、秀吉が蓮華王院の敷地さえも方広寺の一部として組み入れたためでした。
太閤塀で注目したいのが、塀の上にある瓦です。よく見ると秀吉の家紋である五七の桐紋が施されており、天下人だった秀吉の栄華を今に伝えています。なお南大門は、秀吉の死後息子の秀頼によって1600年に建立されたものです。
蓮華王院三十三間堂の見どころ7:蓮華王院三十三間堂最大の催事・通し矢大会
三十三間堂で有名な催しに、毎年1月中旬に開催される通し矢大会があります。正式には「三十三間堂全国大的大会」と呼ばれ、新成人の弓道有段者約2,000人がお堂の軒下から60m先の的に矢を放ち、弓術の腕を競い合うものです。
とくに女性の参加者は、成人に合わせて晴れ着を着用して矢を放ちます。艶やかな晴れ着を着用した彼女たちの優雅さと、弓の腕の見事さは大会最大の見どころです。なお大的大会当日は、大勢の人々が見に駆け付けるため、三十三間堂も無料で拝観できます。
年明け間もない時期の京都は、冬の厳しさがますます募るタイミングです。弓自慢の新成人たちによる通し矢を見て、気持ちを燃やすのもよいでしょう。
蓮華王院三十三間堂の見どころ8:創建にも関連する楊枝(やなぎ)のお加持
通し矢と同じ日に開催されるのが、「楊枝のお加持」と呼ばれる法要です。蓮華王院創建の際、後白河上皇が頭痛の平癒を願って回復した故事にちなんでいます。
法要は導師を務める僧侶が柳の小枝を使って参加者の頭上に浄水を振り掛け、頭痛からの回復や無病息災を願うというものです。ちなみに蓮華王院三十三間堂は、上記の故事から「頭痛山平癒寺」とも呼ばれ、頭痛回復のご利益もあります。
もし頭痛など体の不調がある場合は、通し矢見物に合わせて加持祈祷を受けてはいかがでしょうか。
蓮華王院三十三間堂の見どころ9:慶事や桃のお守りで有名な春桃会(しゅんとうえ)
通し矢や楊枝のお加持と並ぶ行事が、春先に催される法要・春桃会です。桃の節句に当たることと三十三間堂が「33」の数字と縁深いことから、毎年3月3日に開催されます。
春桃会では池坊による生け花展や献花式が行われたり、三十三間堂内に安置されている千体千手観音立像を、普段よりも高めの壇から眺められたりと楽しい行事が多いです。加えて女性は、当日限定の桃のお守りがいただけます。ほかにも千手観音坐像の前に、ひな人形が飾られる点でも、女性にとっては非常にオススメの行事です。
蓮華王院三十三間堂の歴史や豆知識をご紹介!
蓮華王院三十三間堂は平安時代後期以来、約1000年にわたって七条の鴨川に近いところに建ってきました。三十三間堂の歴史や豆知識を知れば、国宝級の仏像や通し矢を見る際により味わい深く感じるでしょう。
後白河上皇の発願と平清盛の寄進で創建
蓮華王院三十三間堂が建立されたのは、平安時代末期の1164年です。建立者である後白河上皇が、持病だった頭痛の平癒を願ったことがきっかけでした。
そして当時武家で、朝廷内の実力者になっていた平清盛が資金や資材を提供し、上皇が住んでいた法住寺殿の仏堂として建立されます。当時は現在と異なり、壮麗な五重塔まで備えていました。
ちなみに「蓮華王院」の名前は、本尊である千手観音の別名が「蓮華王」であることが由来です。
鎌倉時代の焼失・再建を経て現存のものに
後白河上皇が願い、清盛が建設した蓮華王院も、鎌倉時代の1249年に火災で全焼してしまいます。なお火災の際は、本堂内部にあった1,000体の千手観音立像のうち124体が奇跡的に残りました。
焼失から約20年経った1266年には、後嵯峨上皇の命で本堂のみが再建されます。再建後には火災で失われた立像の再製作も行われ、当時日本最高といわれた仏師たちが多く参加した壮大な事業でした。
室町時代になると、6代将軍・足利義教(よしのり)の命で本堂内部の修復が施されます。以上のような動きがあって、蓮華王院三十三間堂はほぼ現在の形に変化していきました。
安土桃山時代になると、天下を平定した豊臣秀吉が近くに方広寺を造営します。蓮華王院の敷地も方広寺の境内に組み入れられたため、三十三間堂の南側には境内を囲うための太閤塀が築かれました。
江戸時代には通し矢も行われるように
今でこそ三十三間堂最大の催事になっている通し矢は、桃山時代に行われた百射・千射や、江戸時代の大矢数が起源です。とくに大矢数では120mある本堂西側の軒下にて、丸1日かけて南端から北端へ向けて放った屋の本数を競うというものでした。
大矢数では全国の名弓術家が一堂に会して腕を競い合われています。とくに尾張藩や紀州藩出身の弓術家が名を馳せました。
なお三十三間堂自体は、鎌倉時代の焼失以降は戦乱や災害に遭うことなく今日にいたっています。2016年の発掘調査で本堂が地震に強い構造であることが明らかにされたり、2018年には千体千手観音立像が国宝指定されたりするなど、ますます文化的価値が注目されている状況です。
蓮華王院三十三間堂の豆知識:蓮華王院と三十三間堂の違いについて
蓮華王院三十三間堂の名前を聞いていて、「蓮華王院」と「三十三間堂」の違いがわからないという人もいますよね。
簡単に書けば「蓮華王院」は寺院の正式名称、「三十三間堂」は本堂の通称です。言い換えれば「蓮華王院」は寺院全体を、三十三間堂は本堂のみを指します。そして三十三間堂の正式名称も「蓮華王院本堂」です。
蓮華王院でいただける御朱印や御朱印帳を解説!
京都は有名な寺社仏閣が非常に多い分、御朱印集めが好きな人にとっては非常に魅力的な土地です。そして蓮華王院三十三間堂にもオリジナルの御朱印や御朱印帳があるため、ぜひともいただくとよいでしょう。なお御朱印や御朱印帳は、閉門30分前までであれば本堂の納経所にて、1枚300円で授与してもらうことが可能です。
御朱印は「大悲殿」と御詠歌の2種類
まず御朱印は、墨書に「大悲殿」と記されているものと、御詠歌が記されているものの2種類があります。
「大悲殿」の御朱印
「大悲殿」の御朱印は、より正確には墨書の部分が「奉拝 大悲殿 蓮華王院」となっているのが特徴です。なお「大悲殿」とは、「大いなる慈悲の力で人々を救済する観音菩薩が祀られているお堂」を意味する言葉で、三十三間堂自体を意味します。
押印については右上に「洛陽十七番蓮華王院」、真ん中に蓮華王院の寺紋、左下に「三十三間堂」を押されるのが一般的です。「洛陽十七番」は、「洛陽三十三観音巡礼の第十七番札所」を意味します。
御詠歌の御朱印
御詠歌の御朱印については、墨書の部分が「大悲殿」の代わりに御詠歌になっているのが特徴です。御詠歌は「かぞふれば ながきみそじの みつのまに みのりのこへも かずまさりて」となっています。
オリジナル御朱印帳も色々ある
三十三間堂の御朱印帳は、季節限定のものまで含めればすべてで5種類です。内訳は一般的なオリジナル御朱印帳と春限定の御朱印帳2種類、秋限定の御朱印帳2種類になっています。
一般的なオリジナル御朱印帳
一般的な御朱印帳は、紫色の表紙に金の糸で三十三間堂を描かれているのが特徴です。名前も「納証帖」となっており、表面左上の白い部分に記されています。ちなみに御朱印帳をいただくための値段は1,000円で、季節限定の御朱印帳も同じ値段です。
次に春限定でいただける御朱印帳は、金であしらわれた三十三間堂に桜の花が描かれているデザインになっています。色はピンク色とウグイス色(落ち着いた緑色)の2種類です。
一方秋限定の御朱印帳も、金であしらわれた三十三間堂に紅葉やイチョウが描かれています。表紙は紅葉を描かれているものが赤紫色で、イチョウを描かれているものが黄金色です。黄金色の御朱印帳は人気が高いため、入手したいのであれば早めに動くべきでしょう。
蓮華王院三十三間堂の拝観料や拝観時間をご案内!
蓮華王院三十三間堂で国宝級の仏像や催事を思い切り堪能するには、拝観料や拝観時間について知っておくとよいです。なお拝観料については、無料になる日もあります。
蓮華王院三十三間堂の拝観料を障害者割引も含めてご紹介!
まず拝観料は、大学生以上の大人が600円、中高生が400円、小学生以下の子どもが300円です。
障がいのある方は障害者割引を利用できます。受付で障害者手帳を提示すれば、本人と介助者1人の料金が無料です。
通し矢の日などは拝観料が無料に
三十三間堂の拝観料は、通し矢・楊枝のお加持と春桃会、五月会が催される日は全面的に無料になります。いずれも三十三間堂を代表する催事である分、多くの拝観客が入場するためです。
拝観料を節約しつつ三十三間堂の文化財を見たい場合は、上記の催事に合わせて訪れるとよいでしょう。
蓮華王院三十三間堂の拝観時間
一方拝観時間は季節ごとに異なります。
4月から11月15日まで | 8:00~17:00 |
11月16日から3月31日まで | 9:00~16:00 |
なお受付時間は閉門時刻の30分前までになっています。また三十三間堂は、年中無休であるため長期休暇の時期でも遠慮なく拝観可能です。
蓮華王院三十三間堂の見学所要時間
三十三間堂を拝観する際、見学に掛かる所要時間が気になる人もいますよね。本堂で千手観音坐像をはじめとする仏像を見るだけであれば、30~40分程度あれば十分です。
一方本堂に加えて南大門や太閤塀、庭園などまで見る場合は、1時間前後は掛かると考えるとよいでしょう。
蓮華王院三十三間堂拝観の注意点・ポイント
三十三間堂を拝観する際は、注意点とポイントがいくつかあります。主に写真撮影や車いすの方に関するものです。
堂内は土足厳禁・写真撮影禁止
まず三十三間堂の内部は、土足厳禁となっています。拝観入口で靴を脱ぎ、スリッパに履き替える流れです。なお脱いだ靴は、靴箱に入れます。
また写真撮影は建物の外で写真を撮る分には問題ありません。一方堂内での写真撮影は禁止です。仏像の写真は撮影できない点に注意します。
ほかにも拝観通路は狭くなっているため、とくに混雑しているときは1ヶ所に長く滞在しないようにするべきです。
スロープがあるため車いすでもOK
車いすを利用する方は内部拝観の際に中に入れるのか心配になりますよね。実は本堂の入口にスロープがあるため、車いすに乗った状態で見学ができます。
なお三十三間堂は障がい者向け対策が行き届いており、スロープ以外にも補助犬の同伴も可能です。
蓮華王院三十三間堂にアクセスするには
蓮華王院三十三間堂は、京都駅からも近い位置にあります。同時に比較的アクセスしやすい観光スポットです。
アクセスの手段として市バスや電車などがあります。また徒歩でも、30分程度で行ける距離です。
市バスを利用する場合
まず市バスを利用する場合、京都駅からアクセスできるほか、市街の中心である四条河原町からも行きやすくなっています。
京都駅からバスでアクセスする場合
京都駅からバスを利用する場合は、京都駅烏丸口より100・206・208系統が三十三間堂のすぐ近くまで行く路線です。約10分程度で着く「博物館三十三間堂前」バス停にて下車します。
三十三間堂はバス停のすぐ目の前であるため、乗車時間がバス利用でアクセスする所要時間と同じです。なお運賃は、市内均一で230円となっています。
四条河原町からバスでアクセスする場合
繁華街である四条河原町からは、「四条河原町」バス停のりばから清水寺方面に向かう207系統を利用するのが一般的です。約15分の乗車時間で到着する「東山七条」バス停で下車後、目の前に伸びる七条通りを鴨川方面にまっすぐ進むと3分で三十三間堂に着きます。全体的な所要時間は約20分、運賃は230円です。
電車でアクセスする場合
次に電車を利用する場合、最寄り駅が京阪本線七条駅となります。
京都駅から電車でアクセスする場合は、まずJR奈良線で隣の東福寺駅に移動し、京阪本線の出町柳方面に乗り換えです。なお七条駅は、東福寺駅からすぐ隣にあります。
七条駅からは七条通りをまっすぐ国立博物館方面に進んで約7分で、博物館が見えてきたら、右側が三十三間堂です。
京都駅からの所要時間は約25分、運賃は290円となります。繁忙期などでバスが混み合っている場合にオススメのルートです。
車などでアクセスする場合
車でアクセスする場合は、タクシーか自家用車でアクセスする方法があります。同時に三十三間堂には駐車場も設置されているため、自家用車利用の方でも安心です。
タクシーを利用する場合
京都駅からタクシーを利用する場合は、烏丸口でタクシーのりばから乗車できます。道路状況にもよるものの、三十三間堂まで約10分の所要時間です。なお運賃は約800円となります。京都駅から近い分、市内の観光スポットに向かうための運賃では比較的安い金額です。
自家用車を利用する場合
遠方から自家用車を利用してアクセスする場合は、名神高速の京都東I.C.または京都南I.C.を経由します。なお東京方面から京都に来る場合は京都東I.C.経由が、大阪方面から来る場合は京都南I.C.経由がオススメです。
京都東I.C.からは国道1号線を大阪方面にまっすぐ進み、「東山五条」交差点で左折。左折後は「東山七条」交差点で右折し、すぐ左手に見えるのが三十三間堂です。所要時間は約20分となります。
一方京都南I.C.経由の場合は、国道1号線などを道なりに進むルートです。途中の「九条油小路」交差点をまっすぐ進んで、「東山七条」交差点で左折すれば見えてきます。所要時間は約15分です。
駐車場・駐輪場情報
三十三間堂には車でアクセスする拝観客用の無料駐車場があります。場所は七条通りと拝観受付の間で、約50台が収容可能です。
利用時間は開門時間と同じで、入場時間は閉門30分前までになっています。ただし混雑する場合の利用時間は、40分以内という制限があるため注意が必要です。
なお三十三間堂の東側にも、タイムズハイアットリージェンシー京都駐車場があります。収容台数は約60台で、24時間利用可能です。料金は30分200円で、1日最大2,000円となっています。無料駐車場に空きがない場合にオススメです。
ほかにも三十三間堂には、自転車でアクセスする方向けに駐輪場も設置されています。レンタサイクルで京都の観光地を回る場合に利用するとよいでしょう。
徒歩でアクセスする場合およびルート
三十三間堂は京都駅から近いため、徒歩でのアクセスも可能です。歩きながら市街地の雰囲気を味わったり交通費を節約したりしたい方はぜひ活用してみてください。
京都駅から三十三間堂までは徒歩約30分です。ルートは京都駅烏丸口から烏丸通りを四条方面に進み、2つ目の「烏丸七条」交差点で右折します。あとはまっすぐ進めば、右手に三十三間堂が見えてくるでしょう。