東寺(とうじ)は京都市南区九条町にある寺院です。創建から約1,200年経っており、1994年には世界遺産に登録されています。
今では京都内でも多くの観光客で非常に賑わっており、大変人気の高い観光スポットの一つです。そこで今回は、東寺の見どころや歴史などについて紹介していきます。
もくじ
東寺の見どころ6選!
1.五重塔
東寺と言えば、やはり最初に思いつくのが五重塔でしょう。高さは約55mあり、遠くからでもその姿を確認できます。近くまで足を運ぶと、非常に見応えがあり、そのスケールの大きさに圧倒されます。
2.宝蔵
拝観入り口の慶賀門の南側にあるのが宝蔵です。校倉(あぜくら)造りの倉庫で、東寺最古の建造物になっています。空海が、唐の恵果国師から授かった経巻や密教法具などを収めていたと言われています。
3.宝物館
宝物館は年に2回、春と秋に開館し、その時だけ中に入る事ができるのです。館内には如来三尊(みょらいさんぞう)や地蔵菩薩(じぞうぼさつ)、愛染明王(あいぜんみょうおう)、兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)などさまざまな仏像が安置されており、どの仏像も大きく迫力があります。
4.夜桜と紅葉のライトアップ!
春と秋には夜の特別拝観のイベントに合わせて、夜桜と紅葉がライトアップされます。ライトアップされた夜桜と紅葉は圧巻であり、ずっと見ていても飽きません。人気も高く、毎回たくさんの人が足を運んでいます。
5.東寺お砂踏みを毎月おこなっている!
毎月21日には「東寺お砂踏み」という行事をおこなっています。四国八十八カ所霊場巡礼を再現した物で、遍路巡礼と同じ公徳を積む事ができ、四国にまでは中々行けないかたにとってみれば、お遍路さん気分を味わえるとオススメです。
6.弘法市が毎月開かれる!
毎月21日には「弘法市」というイベントも開かれており、開催時間は5時~16時で、朝早くから行っています。
反物や洋服、骨董品、雑貨などさまざまな物を販売しています。とくに反物は、京都らしい和の柄やデザインなど素敵な物が多く、大変人気です。骨董品に関しては茶碗や小皿だけではなく、火鉢や七輪などもあり種類は豊富で、見ているだけでも楽しめるのではないでしょうか。
屋台も多く出ており、たこ焼きや焼きそば、栗饅頭など色々な物を手軽に食べる事ができ、お腹も満たせて弘法市をより楽しめます。
東寺の歴史や豆知識について
東寺の歴史
東寺は延暦15年(796年)に平安京鎮護のための官寺として創建されました。弘仁14年(823年)に嵯峨天皇から空海に託されて、真言密教の道場として発展したのです。
それまで度重なる火災が発生しておりましたが、なかでも1486年に起きた火事がとくに大きく、建物の大半が燃えてしまいました。しかし当時の大名の支援などがあったおかげで、再建されています。
そのような経緯を踏みながらも、最近の話になってしまいますが、1994年12月に「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。
東寺の豆知識
- 豆知識1 正式名がある!
- 豆知識2 創建が認められたのは東寺と西寺だけ!
- 豆知識3 五重塔に邪鬼がいる!
正式名がある!
東寺の正式名は「金光明四天王教王護国寺秘密伝法院」と「弥勒八幡山総持普賢院」の2つあります。
寺院内に掲げられている提灯には「東寺」と書かれており、正式名でいう人も少ないため知らない人も多いかもしれないです。
創建が認められたのは東寺と西寺だけ!
平安京に置いて官寺として創建が認められたのは、東寺と現在は無くなっている西寺の2つだけです。
五重塔に邪鬼がいる!
五重塔を詳しく見てみると、邪鬼という鬼がいて屋根を背中で支えている事がわかります。
とくに表情が特徴的なので、五重塔に行った際にはどこにいるか探して、ぜひ注目して見てみられてください。
東寺の代表的8種のお守りとご利益を紹介!
ここでは東寺で販売されているお守りと、そのご利益を紹介します。
- 弘法大師御守
- 薬師如来健康御守
- さくらんぼお守り
- 桜お守り
- 開運お守り
- ペットお守り
- 竹札守り
- だるま守り
弘法大師御守
東寺で密教道場を開いた空海の名を用いているお守りで、通常サイズと小サイズの2種類あります。とくに通常サイズの方は赤地に金色の織りが良く、厄除けになります。
薬師如来健康御守
ご本尊・薬師如来のお守りで、病気平癒のご利益があります。
さくらんぼお守り
さくらんぼにハートが入っている可愛いお守りで、若い女性に高い人気を誇っています。恋愛成就のご利益があり、恋愛をうまく成功させたい人にオススメです。
桜お守り
桜の形をしたお守りで、非常に可愛いです。縁結びのご利益があり、よい人や運命の人が見つかるかもしれません。
開運お守り
招き猫やフクロウの動物をモチーフにしたお守りです。運気の上がるご利益があり、家族や友達へのお土産にもオススメです。
ペットお守り
お守りは人間のための物と思いがちですが、最近ではペットのためのお守りもあります。犬の刺繍が施されていて可愛い形をしているのです。
お守りの裏側に、飼っているペットの名前と自宅の電話番号を書き、首輪につけるとよいです。病気や交通事故などから守ってくれるご利益があり、ずっと一緒にいる事ができます。
竹札守り
このお守りは他のお守りと違って、「通勤安全」や「合格必勝」、「恋結び」などご利益の種類が豊富にあります。中には「明日天気になあれ」や「トラウマ封じ」など少し変わった物まであり、おもしろいです。値段が300円とお手軽な所もポイントで、東寺を観光した記念で一つ買ってみてもよいかもしれないです。
だるま守り
種類は一般的な赤だるまと桜の花びらを描いたピックのだるまの2つで、心願成就のご利益があります。
東寺の基本情報(拝観時間や料金、アクセス)
拝観時間
- 金堂、講堂:8時~17時(受付終了時間16時30分)
- 宝物館、観智院:9時~17時(受付終了時間16時30分)
料金
- 食堂、御影堂は無料
- 五重塔、金堂、講堂は一般800円、高校生700円、中学生以下500円
- 観知院は一般500円、中学生以下300円。
アクセス
- 京都駅八条口から徒歩15分
- 東寺駅(近鉄)から徒歩10分
- バス(市バス)停「東寺東門前」から徒歩1分
東寺周辺のおすすめスポット4選を紹介!
1.京都タワー
京都タワーは高さ131mの展望台です。地上100mにある展望室は360度見渡す事ができるようになっており、京都の綺麗な街並みを楽しめます。東寺ももちろん見る事ができ、五重塔がどれだけ大きいかが一目でわかります。
2階にはワークショップ、地下3階には大浴場がある所もポイントです。ワークショップでは和菓子作り体験や寿司セミナーなどに参加可能で、貴重な経験ができます。大浴場は7時~22時まで長時間営業しており、暖かいお風呂にゆったりと入れるのです。心身ともに癒す事ができ、スッキリとします。
2.京都水族館
京都水族館は梅小路公園の中にあります。水族館内は「京の海」や「京の川」、「クラゲワンダー」など9つのゾーンに分かれていて、京都の海・川に住んでいる魚やクラゲ、アザラシ、ペンギンなどさまざまな生き物を見る事ができます。
イルカスタジアムではイルカのショーをおこなっているところもポイントです。イルカのダイナミックなパフォーマンスを近くで堪能でき、楽しい時間を過ごせます。とくにファミリーやカップルにオススメです。
3.京都鉄道博物館
京都鉄道博物館は、鉄道の実物車両や資料を展示している施設です。鉄道が好きな人や興味がある人にとっては心高まる場所で、非常に楽しめます。
近くで実物車両を見るだけではなく、蒸気機関車「SLスチーム号」に乗る事もできるのです。往復約1kmの乗車ですが、蒸気機関車での旅気分を味わう事ができ、きっとよい思い出になることでしょう。
4.渉成園
渉成園(しょうせいえん)は東本願寺の別邸です。庭園には四季折々のさまざまな花が咲き誇っていて、綺麗な景色を堪能できます。
毎年11月上旬には庭園にある建物の内部を特別公開しています。普段見る事ができないため、貴重なのですが、内部の写真撮影は禁止になっているため、そこだけは注意が必要です。
まとめ
東寺は世界遺産に登録されている有名な寺院で、観光スポットとしても人気です。五重塔や宝物館などは見どころ満載で、歴史を近くで感じる事ができるでしょう。
夜桜・紅葉のライトアップや弘法市などイベントを開催している所も良く、京都に観光へ来た際には、ぜひ足を運ばれてみられてください。