下鴨神社(賀茂御祖神社) 見どころ5選と知っておくべきポイント!

下鴨神社

下鴨神社(加茂御祖神社)は世界遺産に認定された日本を代表する神社の一つです。

さまざまなご利益を得られることから、京都のパワースポットとして多くの参拝客で賑わっています。今回はそんな下鴨神社の見どころや歴史的背景、年間行事などについてわかりやすくまとめてみました。下鴨神社を訪れる際はぜひ参考にされてみてください。

下鴨神社(賀茂御祖神社)の見どころ5選

下鴨神社は(正式名称:賀茂御祖神社)は京都市左京区にある流造様式の神社です。国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に古都京都の文化財として登録されており、観光地としても人気の神社となっています。まずは下鴨神社の、見どころについてご紹介します。

縁結び

下鴨神社には相生社(あいおいやしろ)があり、縁結びのパワースポットとして人気を集めています。

ご祭神は産霊神で宇宙の生成力を神格化したと言われている、古代からの縁結びの神様です。参拝者の中には実際に願いが叶った方もいるそうで、とくに女性の方に人気のスポットとなっています。

相生社

美麗祈願

下鴨神社には摂社の一つに河合神社があり、河合神社には美麗祈願のご利益があるとされ、こちらも女性に人気のスポットとなっています。

また河合神社では、「鏡絵馬」という絵馬の販売がされており、絵馬に書かれた顔を自分の顔に見立てて、美しくなれるように願いを込めてお化粧をして奉納をすると、その通り美しくなれるといった言い伝えがあります。

絵馬には自分の化粧品を使って化粧をするか、化粧品を持ち合わせていない方は神社で用意されているクレヨンなどを使って描くことも可能です。

河合神社河合神社の境内

お祓いのお社

下鴨神社は厄除けとして有名な神社でもあるため、厄除け祈祷のため毎年多くの参拝客が訪れます。また当記事の後半では、ご祈祷についてより詳しくご紹介していきます。

契約のお社

下鴨神社には古くから印璽社が祀られています。印璽とは印のことで、日本に渡来したのは聖徳太子の時代とされています。

古来より宮廷や社寺において貴重な秘印として扱われており、それが次第に神格化されていきました。印璽社は契約の神として祀られているため、物事の成功を願う多くの参拝客が訪れます。

干支のお社

下鴨神社には干支の守護神として古くから信仰を集めている言社があります。ネズミ年からイノシシ年までの生まれ年の守護神として老若男女の参拝客に人気なお社となっています。

干支のお社

下鴨神社(賀茂御祖神社) 歴史と豆知識

次に、下鴨神社の歴史と豆知識についてご紹介します。

下鴨神社の歴史

下鴨神社には長い歴史があり、日本書紀によると神武天皇2年には神様を祀っていたとされています。

また平安時代「祭」というと、毎年5月15日に下鴨神社と上賀茂神社によって行われる「葵祭」(正式には賀茂祭)のことを指したそうです。

下鴨神社の豆知識

下鴨神社では玉依姫命と加茂建角身命という神様をご祭神としています。玉依姫命は加茂別雷命の母に当たり、縁結び、安産などのご神徳があるといわれているのです。

一方で加茂建角身命は、玉依姫命の父に当あたり、世界平和や五穀豊穣のご神徳があるといわれてます。また下鴨神社と上賀茂神社によって行われる葵祭は、京都三大祭りの一つとされており、当時牛車などを葵かずらで飾ったことから葵祭の名前がついたとされています。

下鴨神社(賀茂御祖神社)の年間行事について

下鴨神社の年間行事は大きく7つの期間に分けられており、合計48の祭典行事が行われています。

正月の神事

正月の神事は7つの祭典行事があります。

  • 元旦:歳旦祭
  • 1月4日:蹴鞠はじめ
  • 1月5日:年賀祭
  • 1月9日:初大国
  • 1月中:初えと祭
  • 1月中:成人祭
  • 1月15日:御粥祭(御戸開神事)

春の神事

春の神事は9つの祭典行事があります。

  • 2月3日:節分祭
  • 2月初午の日:初午祭
  • 2月11日:紀元祭
  • 2月17日:祈年祭
  • 2月23日:天長祭
  • 3月3日:流し雛
  • 3月7日:三井社祭
  • 4月1日:雑太社祭
  • 4月14日:日吉社祭

葵祭の神事

葵祭の神事は10の祭典行事があります。また毎年5月15日に、下鴨神社と上賀茂神社によって行われる賀茂祭は京都三大祭りの一つであり、毎年日本全国から多くの観光客が集まります。

  • 5月3日:流鏑馬神事
  • 5月4日:斎王代御禊の儀(上賀茂神社で1年交替)、古武道奉納
  • 5月5日:歩射神事、少年剣道、なぎなた、詩吟奉納
  • 立夏の日:更衣祭
  • 5月中:献花祭
  • 5月中:献茶祭
  • 5月12日:御蔭祭
  • 5月14日:堅田供御人鮒奉献祭
  • 5月15日:賀茂祭(葵祭)
  • 5月中:煎茶献茶祭

夏の神事

夏の神事には5つの祭典行事があります。

  • 6月1日:貴布祢社祭(摂社のまつり)
  • 6月上旬:蛍火の茶会
  • 7月土用:御手洗祭(足つけ神事)、土用の丑前後5日間
  • 8月1日:霊璽社祭 (末社のまつり)
  • 立秋の前夜:夏越神事 (矢取りの神事)

秋の神事

秋の神事には7つの祭典行事があります。

  • 9月9日:結納祭
  • 中秋の名月:名月管絃祭
  • 9月中:印章祈願祭
  • 10月14日:出雲井於社祭 (摂社のまつり)
  • 10月17日:神嘗祭
  • 10月20日:崇敬者大祭(繁昌大国秋祭)
  • 10月23日:霜降祭 (摂社のまつり)

冬の神事

冬の神事には9つの祭典行事があります。

  • 立冬の日:更衣祭
  • 11月3日:明治祭
  • 11月15日:七五三詣、河合社祭 (摂社のまつり)
  • 11月23日:新嘗祭
  • 11月28日:比良木社、お火焚祭 (摂社のまつり)
  • 12月12日:御薬酒、若水神事
  • 12月13日:相生社祭(緑結び祭)
  • 12月22日:御内儀御祈祷祭
  • 12月31日:除夜祭、大祓式

月次の神事

月次の神事には1つの祭典行事があります。

  • 毎月1日:月次祭

下鴨神社(賀茂御祖神社)ご祈祷・ご利益について

次に、下鴨神社のご祈祷・後利益についてご紹介します。

下鴨神社(賀茂御祖神社)ご祈祷

下鴨神社では毎日午前9時から午後4時の間でご祈祷を受けつけています。定休日はありません。なお、受付は当日受付のみとなっており、予約はできないので完全先着順となります。また、ご祈祷時間は20分から30分ほどで、料金は1万円からとなっています。

下鴨神社(賀茂御祖神社)ご利益

下鴨神社には、さまざまなご利益があります。

  • 縁結び
  • 美麗祈願
  • 厄除け
  • 試験の合格
  • 交通の安全
  • 旅行の安全
  • 方除
  • 疫病退散など

下鴨神社(賀茂御祖神社)の拝観時間・拝観目安・料金・アクセスについて

最後に下鴨神社の拝観時間や料金、アクセスについてご紹介します。

下鴨神社の拝観時間

下鴨神社の拝観時間は午前6時半から午後5時までとなっています。また夏期に限り、午前5時半から午後6時までの拝観が可能です。

下鴨神社の料金

参拝は基本的に無料です。しかし大炊殿特別拝観は一人500円、中学生以下無料、20名以上の団体の場合400円となっています。

下鴨神社のアクセス

下鴨神社は京都市左京区下鴨泉川町59に位置します。京都駅から下鴨神社前までバスで20分、そこから歩いて4分ほどで下鴨神社まで行けます。交通の便がよく、アクセスしやすいのが嬉しいポイントです。

まとめ

下鴨神社は古都京都の文化財として世界遺産にも登録されている、日本を代表する神社の一つです。ご利益も多方面にわたり、見どころが非常に多い神社でもあります。

また毎年5月15日に、下鴨神社と上賀茂神社によって行われる賀茂祭は、葵祭として地元の方だけでなく日本全国の多くの方から愛され、京都三大祭りの一つとなっています。

参拝は基本的に無料で、大炊殿特別拝観も一人500円。期間ごとに多くの祭典行事も催されているので、ぜひ足を運んでみられてはいかがでしょうか。

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