二条城の見どころはここ!おすすめポイントをわかりやすく解説!

二条城

歴史と伝統に彩られた京都の街は、今も昔も多くの人を引き寄せています。

京都にはさまざまな観光スポットがあり、1日で回れることはありません。また季節によって表情が変わり、さまざまな顔をのぞかせています。京都市内の建物の中でも、格別の存在感を放っているのが元離宮二条城であり、徳川家とゆかりの深いこの地は、数々の歴史の舞台となってきました。

京都の街中にある広大な敷地の中には、どういったものがあるのでしょうか?二条城(正式名称:元離宮二条城)の見どころや歴史的経緯などについて見ていきます。

元離宮二条城の見どころ5選!

元離宮二条城のなかで、とくに見どころの5つのポイントは、以下のとおりです。

  • 1.二の丸御殿
  • 2.本丸御殿
  • 3.二の丸庭園
  • 4.本丸庭園
  • 5.清流園

1.二の丸御殿

二の丸御殿の外観

二の丸御殿は、日本の建築史上でも大変重要な遺構とされる建物であり、すべてで6棟の建物からなり、江戸時代の住宅様式である書院造の代表例となっています。

内部は、狩野派の障壁画や欄間彫刻や飾金具など、大変豪華な空間として国内城郭に残る唯一の御殿郡として、国宝に指定されています。

2.本丸御殿

本丸御殿の外観

本丸御殿は3代将軍の徳川家光によって、新たに築きあげられた場所です。後水尾天皇行幸を迎え入れるために、城の区域を広げて作られました。

しかしその後、1788年に火事によって消失してしまいました。のちに徳川慶喜が御殿を建てましたが、1881年に取り壊されています。※2020年9月現在、保存修理工事中のため拝観できません。

3.二の丸庭園

二の丸庭園の写真

二の丸庭園は、神仙蓬莱の世界を表した庭園と言われています。

1602年~1603年頃に二条城の築城時に、合わせて造園されたとされており、1939年に「名勝」に指定、1953年には「国の特別名勝」に指定されました。二の丸庭園は、文化財としても観光としても、大変重要な位置を占めている庭園です。

4.本丸庭園

本丸庭園の写真

本丸庭園は実際にいつできたのか、資料があまりなく詳しくは分かっていません。何度も修復しながら、火災による消失、老朽化による撤去などを繰り返しています。

現在の形になったのは、1896年に完成した、芝庭風築山式庭園です。芝生の敷き詰め、曲線的な園路、ベニカナメの植樹、燈籠や石庭などが据えられています。

5.清流園

清流園の風景

清流園が現在の形になったのは、1965年になってからのことです。河原町二条にあった旧角倉了以の屋敷の一部、庭石、庭木などを譲り受けました。

さらに全国から集めた銘石、篤志家によって寄贈されたものを使っています。東半分が洋風庭園、西半分が和風庭園の、和洋折衷庭園が大きな特長です。

元離宮二条城の歴史と豆知識

二条城正門

歴史

元離宮二条城は1603年に、江戸幕府の初代将軍である徳川家康の命で築城しました。天皇が住む京都御所に近い位置にあるのは、宿泊所の役割を担っているためです。

以後、大規模な改修や障壁画を加えるなど、徳川家に長く愛されてきました。二の丸御殿、二の丸庭園、唐門などは、豪華絢爛な桃山文化の象徴となっています。

豆知識

1867年の徳川慶喜による大政奉還は、二条城二の丸御殿の大広間で行われました。元離宮二条城は、江戸幕府が終わりを迎えるという歴史的瞬間の場、ともなっています。

1994年には、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。元離宮二条城は、徳川家の栄枯盛衰が詰まっている、貴重な歴史遺産なのです。

元離宮二条城の拝観時間・料金・アクセス

奥ゆかしき二条城の橋
元離宮二条城の基本情報は以下のとおりです。

拝観時間

  • 通常開場時間:午前8時45分~午後4時(閉場 午後5時)
  • 7~8月:午前8時~午後5時(閉場 午後6時)
  • 9月:午前8時~午後4時(閉場 午後5時)

料金

(入場料/二の丸御殿観覧料)

  • 一般:1,030円
  • 一般団体(30名以上):830円
  • 中高生:350円
  • 小学生:200円
(入場料のみ)
  • 一般:620円
  • 一般団体(30名以上):520円

チケットは、スマートフォンで前売りチケットを購入でき、スマートフォンで購入すると、WebチケットのQRコードが発行されます。QRコードを受付で提示することで、窓口に並ぶことなく直接入場できるのでオススメです。

アクセス

電車(京都市営地下鉄)
を利用する場合
京都(地下鉄烏丸線6分)⇒烏丸御池(地下鉄烏丸線2分)⇒二条城前駅(徒歩)⇒二条城
電車(JR)
を利用する場合
京都(JR嵯峨野線5分)⇒二条(徒歩17分)⇒二条城
市バス
を利用する場合
京都(市バス9・50・101号系統16分)⇒二条城前(徒歩)⇒二条城

地下鉄1日券、バス1日券を販売しているので、購入されるとお得なのでオススメです。地下鉄各駅自動券売機、市バス案内所で、それぞれ販売しています。

元離宮二条城でできること

元離宮二条城でできることについてまとめてみました。

二条城公式ガイドツアー

二条城に詳しいガイドが、城の歴史や文化財、関連人物について、わかりやすく解説します。ツアーに参加すると、非公開エリアも見ることが可能となり、ガイドの話を聞きながら周ることで、より理解が深まっていくでしょう。

音声ガイド機貸出し

二条城を詳しく知るための音声ガイドを、有料で貸し出しており、また視覚に障害がある人のための触地図(無料)も貸し出しています。

  • 料金:520円(1台)
  • 貸出場所:総合案内所
  • 収録時間:約1時間
  • 対応言語:日本語・英語・中国語・韓国語・フランス語・スペイン語・ドイツ語

鯉のえさやり

本丸東橋で鯉のえさを販売していて、内堀で泳いでいる鯉にえさやりができます。鯉のえさは200円となっており、城郭風情を味わいながら楽しめます。

広大な敷地を歩き疲れたら、休憩がてらに鯉のえさやりをするのもオススメです。

お買物

二条城にまつわるさまざまな商品を、実際に手に取って見れます。「二条城・伝統の逸品」のコーナーは、オリジナル伝統産業品を多数取り揃えており、二条城オリジナル商品などもたくさんあって、おみやげを購入されるにはもってこいの機会といえるでしょう。

二条城ウエディング

世界文化遺産である元離宮二条城で、結婚式を挙げれます。清流園や香雲亭で、ほかでできない和婚を取り行え、歴史に彩られた空間の中で、自分たちだけの贅沢な時間を堪能できるとても素敵なものとなるでしょう。

元離宮二条城周辺のおすすめスポット

元離宮二条城の周辺おすすめスポットについて見ていきます。

京都御苑

元離宮二条城から約2.5キロほど離れた場所にある、京都の憩いの場です。

約100ヘクタールに及ぶ広大な敷地は、地元民や観光客に広く親しまれています。なかには京都御所があり、古くから皇室の行事や式典などが行われてきました。京都御苑では、季節に合ったさまざまなイベントが、行われています。

御金神社

元離宮二条城から少し歩いた場所にある、金運招福を招いてくれる小さな神社です。

明治16年に近隣の住民から多くのご奉賛によって、現在の社殿が建立されました。御金神社では、ご利益にあやかろうと全国から多くの人が訪れます。金運・招福・金運上昇・資産運用・商売繁盛・宝くじ・賭け事など、お金にまつわる願いごとをする神社として、広く知られています。

神泉苑

神泉苑は794年に、桓武天皇の禁苑として造営されました。

苑内は、大池・泉・小川・小山・森林など、自然を取り込んだ大規模な庭園となっています。桓武天皇の行幸以来、多くの歴代天皇が神泉苑で宴遊されました。桜の花見、詩宴・釣り・放隼・詩会・避暑など、宮中行事や宴遊が盛んに行われています。昭和10年には、境内全域が国指定の史跡に指定されました。

二條陣屋

二條陣屋は、二条城や神泉苑の近くにある、伝統的建造物です。

その中にある小川家住宅は、1994年に国の重要文化財として指定されました。民家が国の重要文化財となるのは小川家が2例目で、非常に貴重な建物です。

元離宮二条城は京都観光に欠かせない1つ

二条城の庭園の絶景
元離宮二条城は、京都観光に欠かせない魅力的なスポットです。日本人はもちろん外国人にも大変人気で、多くの人で賑わっています。

連休などには混雑が予想されるので、ピークをずらして行くのがオススメです。元離宮二条城に、ぜひとも足を運んでみらてはいかがでしょうか?

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